Classiques japonais avec furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lisez 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) de 金子 ふみ子 (かねこふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 571 caractères · 383 écrans
ところがこの後妻は非常なしっかり者で、家政の遣り繰りにも長じていたので、大叔父の家の生活はますます順調に発達した。
私の来た時分には長男は家を出て日本堤で洋服屋を営み、この生みの母と一緒に暮していた。下二人はこの後妻に育てられたが、後妻が真の我が子のように愛しはぐくんだので、二人はその継母に好くなつき、たまに自分達の生みの母が来ても、小母さん小母さんと言うが、継母にはおッ母さんおッ母さんと慕い寄って来る有様であった。
二人のうちでは、上が女で下が男であった。ところがこの男の方がまだ小さかったので、上の花枝という娘に婿をとって後嗣ぎとした。そしてその婿がまた大叔父にも劣らぬしまり屋で、家はますます繁昌して行くばかりであった。
ところで、この大叔父の家の婿とりの話が面白い。これは後に私が、花嫁である花枝さんから聞いた話であるから嘘であるはずはない。
花枝さんが私に話して言うには……
――その頃私は、ちょうどあなたの今の年、だから数え年の十七でした。小学校を出て、近所の仕立屋に通ってお針の稽古をしていましたが、ある日――それは秋の半ば頃だったでしょう――私が、いつものように昼食に帰ると、継母さんが言うのです。