Classiques japonais avec furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lisez 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) de 金子 ふみ子 (かねこふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 571 caractères · 383 écrans
芙江
という意味は法律的に叔母をその男に嫁がせたのだ。けれど、祖母は何しろ一人ものだし、その上、その婿が気に入りだというので、祖母はこの若夫婦と共に一つ家の中に住むことにした。ただ、何といっても法律上、叔母はその夫の家に嫁いだのであるから、夫の姓である岩下が、祖母や父の家の佐伯に代って代表するようになった。こんな訳で、私が今連れて来られた私の新しい家は岩下なのである。
芙江
岩下一家が芙江に住んでいるということは前に言った。そこで、その芙江とはどんなところか?
芙江は京釜沿線に在る小村であった。
日鮮雑居地で、かなり多くの鮮人とわずか四十家族ばかりの日人とが住んでいた。けれど、その日鮮両民族がほんとうに融和しているのではなく、各自別々の自治体を構成していた。鮮人側には「面事務所」というのがあって、一人の面長が鮮人に関する一切の事務を管理し、日人側にもまた、内地なら役場のような一つの事務所があって、村長格の一人の管理者が、日人に関する一切の事務を処理していた。
日人部落は何をもって構成されていたかというと、旅館、雑貨店、文房具店、医者、郵便所、理髪店、苗舗、菓子屋、下駄屋、大工、小学教師らが各一戸、五戸の憲兵、三戸の百姓、二戸の淫売屋、それに、駅に勤めている駅長及び駅員の四戸に、鉄道工夫の三、四戸、並びに、鮮人相手