Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
九〇頁)。しかし母が妊娠中どうしたら南方先生ほどの大酒家を生むかは分らぬと見えて書いていない。一六七六年版タヴェルニエーの『波斯紀行』には拝火教徒兎と栗鼠は人同様その雌が毎月経水を生ずとて忌んで食わぬとある。果して事実なりや。『抱朴子』に兎血を丹と蜜に和し百日蒸して服するに梧子の大きさのもの二丸ずつ百日続け用ゆれば神女二人ありて来り侍し役使すべしとある、いかにも眉唾な話だが下女払底の折から殊に人間に見られぬ神女が桂庵なしに奉公に押し掛け来るとはありがたいから一つ試して見な。欧州にもこれに劣らぬ豪い話があってアルペルッス・マグヌスの秘訣に人もし兎の四足と黒鳥の首を併せ佩ぶればたちまち向う見ず無双となって死をだも懼れず、これを腕に付くれば思い次第の所へ往きて無難に還るを得、これに鼬の心臓を合せて犬に餌えばその犬すなわち極めて猛勢となって殺されても人に順わずと見ゆるがそんなものを拵えて何の役に立つのかしら(コラン・ドー・ブランチー『妖怪事彙』第四版二八三頁)。米国の黒人は兎脳を生で食えば脳力を強くしまたそれを乾して摩れば歯痛まずに生えると信ず(一八九三年版『老兎巫蠱篇』