Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
すなわち馬と驢が、数千代の永い間仕付けられて、ますます有用の度を加え居るところへ、一朝山出のゼブラやドーをいかほど急いで仕込んだって、競走の見込み絶無ならずやとはすこぶる名言で、獣畜の上のみでなく、人間教育の上にも、大いに参考になるようだ。
アストレイの書(上に引く)三巻三一〇頁に、ポルトガル王が、ゼブラ四疋に車を牽かせたと記し、往年英人ゼブラに乗り課せた者あると聞いた。古カルデア人が、オナッガに戦車を牽かせ、韃靼人は、キャングを飼い擾す事あり(マスペロ『開化の暁』英訳七六九頁、ウッド『博物画譜』巻一)。『史記』の匈奴列伝に、匈奴の先祖が、馬と驢のほかに、多少の野生種を馴養した記事あるは上に引いた。して見ると、馬と驢のほかにも、随分物になる種もあるに、馬と驢で事足る上はとて、別段力をその馴養に竭さなんだので、その上野驢や花驢の諸種は、専らその肉を食いその皮を剥がんため、斟酌なく狩り殺さるるから、人さえ見れば疾走し去るのだ。中阿や南阿の土人が、象と花驢甚多かった時、これを馴らし使う試験を累ねず、空しくこれを狩り殺したは、その社会の発達を太く妨げた事と惟う。