Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
九の数を尚ぶ故、一県より九九八十一疋の白馬を奉る」とあり。日と馬の数こそ和漢の白馬節会と異なれ、その事甚だこれに近し。
さて『公事根源』に、白馬の節会を、あるいは青馬の節会とも申すなり、その故は、馬は陽の獣なり、青は春の色なり、これに依って、正月七日に青馬を見れば、年中の邪気を除くという本文あり、(中略)天武天皇十年正月七日に、御門小安殿におわしまして宴会の儀あり、これや七日の節会の始めなるべからんといえり、『日本紀』二十九の本文には白馬の事見えず。白馬を「あおうま」とのみ訓みしは、『平兼盛家集』に「ふる雪に色もかはらで曳くものを、たれ青馬と名け初けん」、高橋宗直の『筵響録』巻下に室町家前後諸士涅歯の事を述べて、白歯者と書いて「アオハ者」と訓ず、白馬を「アオ馬」というがごとしといえるにて知るべし。
すべて色は温度電力等と違い、数度もて精しく測定し得ず、したがって常人はもとより、学者といえども、見る処甚だ同じからず、予この十二年間、数千の菌類を紀伊で採り、彩画記載せるを閲するに、同一の色を種々異様に録せる例甚だ多し。これ予のみならず、友人グリェルマ・リスター女の『粘菌図譜』