Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
が打ち合うべしと定め、闘鶏家連に通知すると、いずれもその旨を心得、鶏という事を少しも洩らさず件の山と崖とが打ち合うとのみ触れ廻したのを、局外の徒が洩れ聞いて、尾に羽を添えて、真に山と崖が打ち合い、市は丸潰れとなるべき予言と変わったのだ。ただし、当日定めの二鶏は、群集環視の間に闘いを演じたとあるが、勝負の委細は記さない。
鶏に名を付くる事諸国にありて、晋の祝鶏翁は洛陽の人、山東の尸郷北山下におり、鶏を養うて千余頭に至る。皆名字あり、名を呼べばすなわち種別して至る。後呉山に之き終る所を知るなしとある(『大清一統志』一二四)。バートンの『東阿非利加初入記』五章にエーサ人の牛畜各名あり。斑、麦の粉などいう。その名を呼ぶに随い、乳搾られに来るとあれば、鶏にもそれほどの事は行われそうだ。『古今著聞集』承安二年五月二日東山仙洞で鶏合せされし記事に、無名丸、千与丸などいう鶏の名あり、その頃は美童や、牛、鷹同様、主として丸字を附けたらしい。また、銀鴨一羽取りて(兼ねて鳥屋内に置く)参進して葉柯に附くとあり。これは銀製の鴨を余興に進らせたと見ゆ。上に述べた金作りの鶏や、銀作りの猫も、かかる動物共進会の節用いられた事もあろう。