Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
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須弥四洲のうち最も勝れて結構な処の意で、もと婆羅門教で諸神諸聖の住処をかく名づけたのが仏教に移ったらしい。
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『仏説楼炭経』一に拠れば、須弥山の山の北方の天下鬱単越洲の人、通歯髪紺青色で身の丈八丈、面色同等長短また等し。通歯とはいわゆる一枚歯だろう。仏の三十二相の第二は螺髪右旋、その色紺青(『方広大荘厳経』三)、帝釈第一の后舎支、目清くして寛に、開いて媚あり、髪青く長く黒く一々旋る(『毘耶婆問経』下)。インドでは中国で漆黒というに異なり、碧黒を最美としたのだ。
『万葉集』に美髪を讃えてミナのワタとあるを面妖に思い、予試みにミナという溝中の小螺を割って見るとその腸が美しい碧黒色だったので、昔の日本人もインド人と同好だったと知った。それからこの北洲の人はことごとく十善を行い悪行を教え作さず。皆寿千歳で欠減する者なし。死後は利天に生まれ天上で終ってこの閻浮提洲の富貴人に生まれる。北洲の人大小便すれば自ずから地下に没し、その地清潔で糞臭の処なし。人死すれば好衣もて飾り、少しも哭かずに四辻に置くと鬱遮鳥が片付けて洲外に持ち去る。浄き粳米ありて耕作入らず自然に生え一切の味を出す。