Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
インドでも鶏肉を忌むが、多く堂の側に半野生として放置したらしい(一八九五年ケンブリッジ板、カウエルの『仏本生譚』二巻二八〇頁)、仏寺にも勤行修学の時を規すため、鶏を飼うを忌まなんだは、北院御室の『右記』に、寺の児童小鳥飼う事は大失なくとも一切停止す、鶏と犬は免ず、内外典中その徳を多く説けり。鶏に五徳あり、あるいはその家の吉凶を告ぐ、また真言宗に白鶏尾を秘壇の中瓶に立つる事あり、殊に時刻を告ぐる事大事大切なりとあるので分る。鶏の五徳とは、『韓詩外伝』に、頭に冠を戴くは文なり。足に距を持つは武なり。敵前に敢えて闘うは勇なり。食を見て相呼ぶは仁なり。夜を守って時を失わぬは信なりと出づ。これについて可笑しきは、彬師という僧客と対するに猫が一疋その傍に離れざるを彬客に語った言葉で、人は鶏に五徳ありというがこの猫にも五徳あり。鼠を見るも捕えず仁なり。鼠に食を奪わるるも怒らずに譲り与うるは義なり。客至って饌を設くればすなわち出で来るは礼なり。物を蔵するに密なれども能く盗むは智なり。冬月毎に竈に入るは信なりと。客聞きて絶倒すと『淵鑑類函』猫の条に出づ。それについてまた可笑しきはボカチオの『イル・デカメロン』