Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

また一法は、戌亥子丑寅と五支の名を唱えつつ五指を折り固むるのだと。ただしその法幾度行うても寸効なかったと自白した。上に孫引きした『博物類纂』の支那方あたりから転出したと見える。

『続古事談』二に、古え狐を神とした社辺で狐を射た者あり、その罪の有無を諸卿が議した中に、大納言経信卿は、白竜の魚、勢い預諸の密網に懸るとばかり言えりといったので、その人無罪になったとある。これは春秋の時呉王が人民と雑って飲もうとするを伍子胥が諫めて、昔白竜清冷の淵に下り化して魚となったのを予且という漁者がその日に射中てた、白竜天に上って訴えると、天帝その時汝は何の形をしていたかと問うた、白竜自分は魚の形をしていたというを聞いて、魚はもとより人の射るべきものだから予且に罪なしと判じた。魚の形をせなんだら予且に白竜は射られぬはず、今王も万乗の位を棄て布衣の士と酒を飲まば、臣その予且の患いあらんを恐るといったので王すなわちやめた(『説苑』九)という故事を引いたのだ。されば平安朝に、神通自在の天狗が鳶に化けて小児に縛り打たれた話あり(『十訓抄』一)。

『常山紀談』にいわく、摂津半国の主松山新助が勇将中村新兵衛たびたびの手柄を顕わしければ、時の人これを槍中村と号し武者の棟梁とす。