Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
明の李時珍が、嶺南の人は、鼠を食えどその名を忌んで家鹿と謂うと言った。して見ると鼠は支那で立派な上饌でない。一七七一年パリ板ターパンの『暹羅史』にいわく、竹鼠は上饌なり、常鼠に似て尾赤く、毛なく、蚯蚓のごとし。猫ほど大きく、竹を食い、殊に筍を好む。家ごとに飼うに、人に馴れて、常鼠を殺せど、その害は常鼠に過ぎたりと。これは支那で竹※一名竹、※(「けものへん+屯」、第4水準2-80-31)は豚と同じく豕の子だ、肥えて豚に似る故名づく。蘆の根をも食う故、菅豚ともいう。竹の根を食う鼠で土穴中におり、大きさ兎のごとし、人多くこれを食う。味鴨肉のごとし、竹刺、人の肉に入りて出ざる時これを食えば立所に消ゆる。福建の桃花嶺に竹多くこの鼠実に多し(『本草綱目』五一下。大阪板『書南産志』下)。これはリゾムス属の鼠で、この属に数種あり、支那、チベット、インド、マレー諸島に住む。日本にも文化の末、箱根山に鼠出で竹の根を食い竹ことごとく枯れた。その歯強くてややもすれば二重網を咬み破ったとさ(『即事考』四)。安政二年、出羽の代官からかようの鼠に関し差し出した届けの朱書に、その鼠、色赤く、常鼠より小さく、腹白く、尾短しとある由(『郷土研究』