Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゅうはちじょうおつ

十八条乙

山本 周五郎

Lisez 十八条乙 (じゅうはちじょうおつ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 127 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

という、領主の継嗣をめぐる政争以来の騒ぎで、すべてが落着するまでに一年あまりを要した。

庄兵衛には詳しいことはわからなかった。定期的な見廻りに来る大目付の役人、――それはもう以前の滝沢忠太夫やその部下ではなく、新しく任命された者だったが、かれらが言葉少なに語ることで、およその経過を知るだけであり、また、かれ自身それ以上その紛争の内容などには関心がなかった。騒ぎがおちついてから、伊原友三郎が中老になり、国許留守役を兼務することになった、ということがわかった。彼は三年以上も身を隠したまま、江戸や国許のお為派と連絡を続け、こんどの御改新に多くの功績があったという。庄兵衛はそんな話はどっちでもよかったが、伊原の異例な出世にはよろこんだ。

「永蟄居もこれで終るか」と庄兵衛は太息をついて云った、「七年、いや、もう八年ちかく経ったな、ひどいもんだ、われながらよくがまんしたものだと思う、いろいろなことがあった中で、いちばんこたえたのは母に死なれたことだ、肩身のせまい日蔭ぐらしのままでね」

あやはそっと、良人の手の上へ自分の手をかさねた。

定期的な見廻りはあるが、閉門蟄居についてはなんの沙汰もなかった。