Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じゅうはちじょうおつ
十八条乙
山本 周五郎
Lisez 十八条乙 (じゅうはちじょうおつ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 127 caractères · 26 écrans
三
駕籠屋を伴って戻ると、あやはそこから家へ帰らせ、庄兵衛は小楯山の上まで、伊原の乗った駕籠を送っていった。
「礼は云わない」と別れるときに伊原友三郎は云った、「西条のしてくれたことはおれのためではなく、藩ぜんたいのためなんだ、まもなくすべてがはっきりするだろう、まもなくな」
三
五六日のち、あやの里の安田で長兄が中老職に呼びだされ、大目付の立会いで吟味を受けた、ということが伝えられた。吟味の内容がどんなことだったか、きびしく口外を禁じられたそうでわからず、次に原田十内と伊原やえ、同じくむすめの七緒が呼びだされた。原田十内の妻は安田勘五左衛門の妹で、あやの叔母に当り、友三郎は原田十内と叔母とのあいだに生れた二人兄弟の弟であったが、伊原へ婿にいって七緒と結婚した。伊原やえは友三郎の義母であり、以上の三人は城中とめ置きになった。
これらのほかに、十数人の家臣が吟味を受け、城中とめ置きになった者の中には、重職もいるなどという噂さえあったが、なに一つ公表されないため、どこまでが真実であるか見当もつかなかった。城代家老の布令がしばしば出て、政治に関する批判や論議を禁じ、三人以上の集会を禁じ、日没後は公用以外の外出を禁じ、やがて指名者のほかは登城まで差止めの布令が出た。