Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

人間の多いことであった。そして、その国へ戻って間のない時に、江戸邸から、幕府は、何うしても斉彬を当主にして、対外問題に当らせようとしていると、知らせて来たのであった。

「斉彬に、譲りたい。わしは、楽隠居をしたい。うるさいことをしたくないが、時と場合による」

斉興は、独り言のように呟いた。

「ま、何うして、こんなに、御老中方は、斉彬様に、家督を譲らせようと、致しますのやら――又、舶来舶来と、重豪公の真似をして、折角のお金を無くなすことは、眼に見えておりますもの」

「いや、それは、何れは、斉彬の世になるのじゃから、無くなるなら、いつかは無くなるが、西丸留守居の筒井肥前め、早く隠居を致せといわんばかりに、茶壺と、十徳を、二度まで、出しおった。当家は、世子が、二十歳になれば、家を譲るのは、代々の慣わしになっているが、慣わしは、時世と共に、変って行くものじゃ。わしは、わしの家憲で、やって行く」

斉興は、こういって、茶を飲んでから

「それに――」

と、お由羅を、険しい眼で凝視めた。お由羅は、同情するように、よく判ります、というように、眉をひそめて、頷いた。

「それに、宇和島、福岡の親族共が、わしの隠居に同意しおって、内密で、幕府へ策動していよるが、何んちゅう輩じゃ」