Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
のろいのダイヤモンド
呪の金剛石
野村 胡堂
Lisez 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 393 caractères · 28 écrans
「さあエルサレムは近いぞ、『足の勇』しっかりしろ」
二人は手を取らぬばかり、小学生が駆けっこをするように、浜の方へすっ飛んで行きましたが、何処まで行っても、そんな子供は見当りません。
掛茶屋、船頭などに聞くと、「あの児なら、今しがた立派な様子をした西洋人に伴れられて、橋を渡って江の島の方へ行きましたよ」と異口同音に申します。
この時ばかりは全く夢中でした。仮橋を一足飛に、島へ登って、道々西洋人と小児の姿を見なかったかと聞き乍ら、金亀楼の前から児ヶ淵の方へ、行こうとして、フト見ると、私等の前へ、道の無い所を右へ切れて、黒貂外套が藪を分けて行くのです。
「あの女だ」
二人は思わず立ち止りました。
けれども、その躊躇も長い事ではありませんでした。前面の木立の中から、異様な絶叫が轟く波の音を縫った絹を裂きます。
ハッと驚いて、岩の鼻へ駆け登ったのは、私と「足の勇」と、黒貂の外套を着た異様の女と三人、目くらめくばかりの下を見ると、断崖十丈の下に、打ち砕かれた二人の人影、一人は九つか十ばかりの男の児。あとの一人は、玉を争うはずみに、相抱いて墜ちたのでしょう、まぎれもない紅毛の偉丈夫、ボイロフの友人を名乗って、玉姫町の木賃宿から、遺留品をさらった外国人に相違ありません。