Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちじょう
地上
島田 清次郎
Lisez 地上 (ちじょう) de 島田 清次郎 (しまだせいじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 175 250 caractères · 350 écrans
三番の綿谷という少年も実業家になると言った。四番の津沢という眼の小さい口の大きい貧血性の少年は、自分は電気学を修めたいと思っていると言った。平一郎は五番目の机にいた。
「大河さん(校長はさんをつけて呼んでいた)はどう思います」
平一郎は直立しなければならなかった。彼が努力して発し得た第一の答は、
「僕は貧乏です」という言葉であった。皆がどっと笑った。彼は右手をぐいと一ふり振って無茶苦茶に続けた。
「僕は貧乏ですから政治家になります。第一流の政治家になります。僕は越村君のように国家的経綸ということよりももっと重大なことをやります。それは貧乏です。貧乏を退治ることです。貧乏をこの世より絶滅することです。僕は多くの人間が貧乏なために苦しんでいることを知っています。僕は新聞を見るたびに何故現今の政治家はこのことをどうかしないのかと思います。世界中の人間がみんな一人残らず幸福で生まれたことを喜べばそれで政治はいいのだと思います。日本にも沢山政治家がいますけれど、本当に人間全体の苦しみを知っていて、その苦しみをなくしようとしている人はありそうにも思われません。僕の親友の深井は――」