Classiques japonais avec furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lisez 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 151 766 caractères · 303 écrans
しかし、あいては大ぜいの少年です。なかなか、逃げきれるものではありません。一本の高い木の根もとで、またしても、とりかこまれてしまいました。
そのとき、二十面相も、みょうなことをはじめました。その高い木をのぼっていくのです。かれも、木のぼりの名人でした。あっというまにスルスルとふとい幹をのぼって、上の方のしげみに姿をかくしてしまいました。
「よし、それでいいんだ。もう、追っかけなくてもよろしい。いまに、おもしろいことがはじまるから、見ていたまえ。」
少年たちのうしろから、明智探偵が声をかけました。そして、さっきのほらあなの入口まで行って、合図の笛を、ピリピリと吹きならしました。
すると、ほらあなの中から、中村警部の部下のふたりの刑事が、何か重い機械のようなものを持って、出てきました。
長いコードのついた、小型のサーチライトです。二十面相のすみかの電線につないであるのでしょう。しかし、まだスイッチが入れてないので、ただ黒く見えるばかりです。
「二十面相をわざと木にのぼらせたんだよ。びっくりさせてやろうと思ってね。いまに、びっくりするようなことがおこるから、よく見ていたまえ。