Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
気遣はねえが、多助の母様は喧ましい人だから早く往ってやれ、青どうした、汝塩梅でも悪いか」
そんな事を云っても馬は何とも申しません。
圓「誠に困ったな、己引いて呉れべえ、ハイ/\/\、歩くようになった」
多「誠に有難うがんす、己手においねえから、何うしべえかと思った、さ一緒に参りやすべえ」
と往きにかゝると、
多「あれ、又止ったよ、青どうした」
圓「今汝え歩いたじゃねえか、どうしたゞ、動かねえか」
と圓次が引出し、
圓「はい/\/\/\、歩いて来た」
多「誠に有難え、平常こんな事はねえ、どんな重い荷い附けても悪い顔をする馬ではがんせん、アレ又止った、青々」
圓「青々」
青の掛合でございます。
圓「何ういうものだが、己が引けば歩くだから、己ア此の馬を引いて往くべえ、汝此の荷を担いで呉れ」
多「ハア、そうして下せえ、そんなら此の荷は己が担いで往きますべえ」
と担いで見ましたが、多助は肩に力がありませんから蹌めきながら担ぎ出す。圓次は馬を引きながら、シャン/\/\/\/\と庚申塚へ掛って来る。此方は先刻より原丹治が刀の柄を握りつめ、裏と表の目釘を濡して今や遅しと待設けて居る