Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
草鞋の切れ目を蹈み、多助の袖を噛えて遣るまいとするから、
多「あアまだ留めるか、己も別れたくはねえが、居たくっても居られねえから其処を離して呉んろよ、よう、よう」
と惜しき別れを無理に振切って別れまして、多助は泣きながらトッ/\と御城下まで一目散に三里ばかり駈けて参りまして、これからは山越しをするのですが、何を云うにも路用は僅た六百文、此処らは只今のように開けませんで、白井八崎の難所を越え、漸くのことで岩上という処へかゝりますと、白りっと夜が明けて来ました。此処には利根川の支流があり、其の河辺に松の木が五六本生えて居りまして、用水が流れて居り。只今では掛茶屋が出来て、此の用水が県庁の御用水に成って居りますが、其の頃は極淋しく、水は岩間に当ってドウードッと流れます。松の木の側に青面金剛という石が建って居ります所に、両人連れの者が※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)し合羽を着て、脚半草鞋に旅荷を側へ置いて、摺火で頻りに煙草を喫んで居りますのを、多助が見掛けまして、
多「少々物が承りとうございやす」
男「何だ/\」
多「えゝ、前橋という所へはどう出たら