Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
便を聞かせて下さいよ」
鹽「御無音勝でございますから何分願います」
多「お父さん、お母さん、達者で屋敷へお帰んなせえよ」
と後身になって此方を伸び上って見る。鹽原夫婦も見送り/\、泣く/\帰りかゝりますと、向うからわい/\という声で大勢駈けて来る其の先へ、真しぐらに駆けて来たのは青馬で、荒れに荒れてトッ/\と来ます。此の道は左右が谷川で、一騎打で何処へ往くことも出来ません。あゝ此の子に怪我をさせては済まないと気をもんでいると、見るより浪人鹽原角右衞門が馬の前に仁王立になって、馬の轡を押えて百姓に渡すと、幸い此の馬は角右衞門が買おうと云った馬だから、直ぐに馬を受取って、多助を馬に乗せて沼田の下新田へ参ります。浪人鹽原は角右衞門から恵まれた金で支度を整え、名主の所へ別れを告げに参りますと、名主も名残が惜いからお立祝いをしたいと云うので、村で鹽原に剣術を教えて貰った者もありますから、九月の三日まで留められました。これが鹽原多助の生立でございます。さてお話替って江戸表に居りますおかめは、娘おえいが毎日お父様は未だ帰りませんかと云われるので、おかめも案じて居りますと、堺屋傳吉は帰って来まして、