Classiques japonais avec furigana
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
Lisez 大和古寺風物誌 (やまとこじふうぶつし) de 亀井 勝一郎 (かめいかついちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 108 647 caractères · 215 écrans
三百三十余尺というその高さは実に法隆寺の五重塔の三倍、興福寺五重塔の二倍に当る。大仏殿の背後には、これにふさわしい大講堂や食堂が建っていた。更にこれを囲んで鐘楼、戒壇院、大門その他の堂宇が幾十となく、三笠山の麓、方八町、二十四万余坪の境内に新しい甍を陽に輝かしていた。のみならず、一切の建物が美しい朱や緑に塗られ、透彫りの金具や軒の風鐸や箜篌がきらびやかに相映った」と。
また本尊大仏の尊貌も、現在とは同日の談ではなく、薬師寺に現存する白鳳の薬師如来、乃至は三月堂の不空羂索観音等の傑作から想像する以外にないとのことであるから、その崇高壮麗は蓋し空前であったであろう。かような本尊を中心に、左右に三丈の高さをもつ如意輪観音と虚空蔵菩薩の坐像が並び、それをまた身丈各四丈もある金色の四天王が彩色華かな甲に身を固めて四隅を護持し、内陣の東西に懸けた五丈にあまる帳には、「光容円備、不異神功」と旧記の讃嘆せるような大観世音菩薩が刺繍されていたという。北川氏のこうした叙述によって、私は夢幻のごとく辛うじて当初を偲ぶことが出来たのであったが、空前おそらく絶後の豪華絢爛ぶりを現出していたことが推察される。