Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

のある二人が、ここで、奇遇に驚いて、あっ! とも、おや! とも言わなかったことが不思議でした。

しかし、当然、約束しておいた仕事、火を持って来ることだの、お粥をこしらえることだの、矢継早に、この室を重ねて見舞わねばならぬはずになっていますから、今度見えた時こそ、二人の底が割れて、アッとしばし呆れ返る幕が見られるはずなのを、皮肉といおうか、これも偶然といおうか、火と、炭と、お粥とを持って来たものは、約束のお雪ちゃんではなくて、洒然たる北原賢次でありました。しかも、その北原賢次が入り込んで来た時に、宇津木兵馬が眠っていたということも、ゆくりのないことです。

兵馬は熱をとってしまおうとして、用意の薬を熱湯に注いで頓服し、そうして蒲団の温みに圧されて、昏睡的に眠りに落ちた時分に、北原賢次はお雪に代って、粥と、火と、炭と、アルバムとを持って来たのですが、兵馬の熟睡を見すまして、そっとそれらのものを枕もとに、程よく配置しておいて、直ぐに出て行ってしまいました。

兵馬が眼をさましたのは、それよりズット後のことで、ほとんど熱もとれて、頭も軽くなった気分で、枕もとを見ると、そこにかなりに行届いた待遇がしてあるものですから、兵馬は、あの親切な娘さんのしてくれたことだとこの時も感謝の念、と同時に、兵馬は、薬缶や土鍋類とは別に