Classiques japonais avec furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lisez 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 150 254 caractères · 300 écrans
口の中にも豆電球をいれて、火をはくように見せているのだ。その電球は、ほそいコードで、ポケットに入れた乾電池につながっている。これはぼくの想像だが、たぶんまちがいないだろう。え、どうだね。」
「うん、まあそんなとこだ。で、夜光人間が、空へのぼるのは?」
「高い木のてっぺんから、綱をさげて、それをのぼるのだ。夜だから、綱は見えない。そして、てっぺんまでのぼって、黒いシャツとズボンをはき、顔は覆面でかくしてしまう。すると、なにも見えなくなる。てっぺんで、すがたが消えるので、空中へ飛びさったように見えるのだよ。」
「うん、そのとおりだ。では、どうして、仏像や白玉をぬすんだのか、それをいってみたまえ。」
「夜光人間は、しめきった部屋の中へ、はいれるはずがない。だから、あいつは、窓の外をうろついたばかりで、ものをぬすんだのではない。ぬすんだやつは、べつにいるのだ。
まず、杉本さんの書斎から推古仏をぬすんだやりかたをいうと、あの推古仏は、もともときみのものだったのだ。」
「え、おれのものだって?」
「そうだよ。杉本さんと、きみとは、おなじ人間だったのさ。」
「え、なんだって?」