Classiques japonais avec furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lisez 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 150 254 caractères · 300 écrans
大きな目をむいて、いばっている子ども、鼻をヒクヒクさせて、大きな口をあいて笑っている子ども、チンピラ隊には、ちゃめすけがおおいのです。みんな、海岸で大漁の地引き網でもひいているような気持ちでいます。その網にかかったのは、大ものも大もの、怪人四十面相なのですからね。
「ちくしょう、やりゃあがったなッ。」
四十面相は、おそろしい顔で、チンピラたちをにらみつけ、網をやぶろうと、めちゃくちゃに、もがきまわりました。しかし、じょうぶな網は、いっそう、からだに巻きついてくるばかりで、なかなか切れるものではありません。
「ワハハハ……、さすがの怪人も、もう運のつきだね。もういちど防空壕にもどろうとしても、そこには五人の警官が待ちかまえている。
また、こちらには、八人のチンピラ隊とぼくのほかに、上山さん、小林君、ポケット小僧、それから上山さんの書生さんがふたりいる。きみが、いくら強くても、とても逃げるみこみはなさそうだね。」
夜光怪人に化けた明智探偵が、そういって懐中電灯を、べつの方角にふりむけました。そして、まだどろまみれの上山さん、小林少年、ポケット小僧などを、つぎつぎと照らしだしてみせるのでした。