Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よめとりにだいき

嫁取り二代記

山本 周五郎

Lisez 嫁取り二代記 (よめとりにだいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 763 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

「見届けた、この痴者――」

勘兵衛が叫んで大剣を掴むのと、伝吉が蝗のように跳上るのと同時だった。

「待てっ」

喚いて勘兵衛が足を出す、伝吉は、だ! と躓いたが、顛倒した余勢で自分から庭へ転げ落ちた、勘兵衛は縁先へ出て、

「生命冥加な奴め、明日とも云わず今宵の内に立退きおれ、さもないと眼につき次第斬捨てるぞ、ここな白痴者っ」

と闇に向って元気に呶鳴りたてた。――いや驚いたのなんの、さすが無頼の伝吉も胆を消して、飛礫のように屋敷外へ逃去ってしまった。

「あっぱれじゃ、よく機転が利いたぞ」

勘兵衛は座へ戻ると大機嫌で、「どうなる事かとはらはらしていたが、あそこまで引込んでゆく手際は立派な判官じゃ、じつのところわしまでが篏りそうになったわい」

「お恥しゅうござります」

衣紋をつくろったお笛は、羞いに耳まで染めながらそこへ手を突いて、

「女だてらに肌を顕わし、何とも申訳ござりませぬ、どうぞお忘れ遊ばして――」

「いいとも、外の時ならとにかく、女の操を証す必至の場合、武士なれば腹を賭けるところじゃ、――あいつめ、びっくりして煙のように消えおったわ、もう再び邪魔にはこまい、手柄じゃ手柄じゃ」