Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

政府のすることだからわからないと答えたら、新聞の身の上相談へ投書してみようかと云った。百五十円さつと身の上相談とどんなひっかかりがあるのかと考えたら、徳さんは頭がこんぐらかってしまって、同じく途中下車になったそうであった。

「ものを考えるのはいいってんだよ、ねえたんばさん」と徳さんは云った、「秋になるとなぜ木の葉が落ちるかなんて、ふつうの人間なら思いつきもしねえだろう、そいつはおめえくに子のやつがいい頭を持ってる証拠だから、あっしゃあなにも反対はしねえてんだ、けれどもよ、どんなにいい考えにしろ、なにも選りに選ってそんなときに云いだすこたあねえやね、そうでしょう、たんばさん、あっしゃあだから云ってやったよ、おめえ時と場合を考えて云えって、にんげん誰だってこういうときには身を入れてやるもんだ、こっちは気が散って続かねえじゃねえかってよ」

たんば老人は詰め将棋の駒の一つを、慎重に動かしてから、なんということもなく呻った。

「くに子のやつあ温和しい性分だから、あっしに口返答はしねえ、はい、といってこっくりをするんだが、――忘れるのか生れつきの癖かどうか、あっしが汗だくんなって馬力をかけだすと、ねえあんたをまた始めるんだ、ねえあんた、七福神は誰と誰だっけとくる、また始めるのか、そんなこたああとの話だってえと、だって気