Classiques japonais avec furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans
よく……ちょうど今うわさをしてましたの」
「本当によくまあ……いかがでございます、奥様、ばあやが言は当たりましてございましょう」
「浪さん、あんばいはどうです? もうあれから何も変わった事もないのかい?」
と伯母の目はちょっと浪子の面をかすめて、わきへそれぬ。
「は、快方ですの。――それよりも伯母様はどうなすッたの。たいへんに顔色が悪いわ」
「わたしかい、何ね、少し頭痛がするものだから。――時候のせいだろうよ。――武男さんから便がありましたか、浪さん?」
「一昨日、ね、函館から。もう近々に帰りますッて――いいえ、何日という事は定まらないのですよ。お土産があるなンぞ書いてありましたわ」
「そう? おそい――ねエ――もう――もう何時? 二時だ、ね!」
「伯母様、何をそんなにそわそわしておいでなさるの? ごゆっくりなさいな。お千鶴さんは?」
「あ、よろしくッて、ね」言いつついくが持て来し茶を受け取りしまま、飲みもやらず沈吟じつ。
「どうぞごゆるりと遊ばせ。――奥様、ちょいとお肴を見てまいりますから」
「あ、そうしておくれな」
伯母は打ち驚きたるように浪子の顔をちょっと見て、また目をそらしつつ