Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lisez 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 270 caractères · 325 écrans
「師匠、四谷の大師匠が倒れちまったって。いま文楽師匠から報せがあった」
口を尖らして圓太郎がいった。
「エ、いつ」
思わず圓朝は立ち上がった。
「五、六日前らしいや、中風らしいって」
圓太郎はクルクル目玉を動かした。
「で、どうなんだ一体その後の様子は」
もどかしそうに圓朝、急き立てた。
「そ、それは」
いよいよ目玉をクルクルさせて、
「お、俺に聞かれても……だって師匠ただ文楽師匠が家のほうへそういってきただけなんだ、後は野となれ……」
「何だえ野となれとは」
きょうばかりは圓朝、いつになく恐しい顔をした。ハッタと睨んだ。
「ご、ごめんなさい、大師匠が何も野となれといったんじゃねえんだ、俺、後はといったもんだからついその後、野となれとこう……すみません、勘弁して……」
オドオドしながら何べんも何べんも頭を下げた。
「分った分りました、それはいいから」
少し可哀想になってきてまたソロリと縁側へ腰を下ろしながら圓朝、
「で、お前、これもお前に聞いても分らないかもしれないけれども、あの、何は行ってるんだろうね何は」
「誰です」
「あの、ほれ……圓太だよ」
「……」
黙って圓太郎、首を振って、