Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

に縁が深いので、大きくいえば人文的な面白味に富むこと、他に比して多い。

今年の六月、上州から三国峠を越して越後へ入った。上越南線の後閑から谷に沿って、その谷のどんずまりの法師温泉というのに一泊、翌日は急な、山蛭の多いという間道を登って三国峠へ。ひどい風と雨を含む濃霧とで、景色はまるで見えなかったが、温泉を先発し、峠の権現堂で我々を待っていた、三国峠を越すことこれで十三回という一人旅のおばあさんから、この峠に関する最もエロティックな怪談を聞きながら、広い、庭芝を植えたような道を、浅貝の宿へ下った。(このおばあさんは、立場立場で洒々と恰で昔の雲助みたいで、うるさくて仕方が無いから、やがて別れた。)

かくて期待していた三国峠は、まるで駄目だったが、そこから六里ばかり下った芝原峠というので、私は予期せざる興奮と喜悦とを味ったものである。第一曇り勝だった空が晴れて、北国には珍しい、澄んだ色を見せた。午後四時、幅の広い、白い道を、何度か大きく曲って登りつめると、突如目の下に、美しい水田!それから人家、目の前に上田富士の秀麗な姿。それ迄、米も出来ず、畑のものも出来ず、昔は三国越しで賑っていたが、今では見る影もなく衰微したいわば灰色がかった街道をボツボツと歩いて来た私にとって、この、田植を終ったばかりの水田が、日に輝く