Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

八

九

と歌っていたのだから……。

八

日曜と、病気でねている時とを除いて、一週間に十二回、僕は大木戸と有楽町の間をバスで通行する。市営、青バス両方の回数券を持っていて、さきへ来た方に乗るのだが、青バスには築地行があるので、同じ三円の回数券でも、自然市営バスの切符の方が早くなくなる。

僕は孔子様みたいに品行方正だが、それでも一週間に十二回乗るバスの車掌に、全然無関心ではあり得ない。往きには築地行のバスにばかり、復りには渋谷行のバスの方に、美しい車掌が乗っているような気がする。これはヒューマン・ネーチュアだ。

暖かになって一番有難いのは、二重廻しを着る人のへることである。二重廻しはパクパクして、公共の乗物に着て入るべき品ではない。坐れば両方にひろがる。その上に腰をかけると、たいていの人は怒る。立っていれば坐っている者の鼻さきを、袖が撫でる。元来和服、下駄等は、ひとりでブラブラなり、シャナリシャナリなり、往来を歩くには適しているだろうが、多数の人が乗る電車やバスに着て乗っては、他人は迷惑であり、当人にとっては危険である。

九

女車掌に無関心であり得ぬ僕は、同様に運転手に無関心であり得ぬ。