Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans
しばらくすると今度は村から、帰りつかぬ荷馬車を案じて三人の男がやって来た。これこれと話すると、それで一安心、先ずこゝで待とうと、落葉松の薪をどんどん焚くストーヴをかこんで、所謂四方山の話だ。僕は固い布団の中から、スウェッターを頸にまいた頭だけ出して、半分ウトウトしながら話を聞いていたが、何でも年内に婚礼があるので村中でその準備をしていると、急病人が出来て死んだ。村中が今度はそっちの方の手伝いで忙殺され、婚礼は日延になった。所が連日の大雪で、大町から来る筈の坊さまがやって来ない。待つのは一向かまわぬが、掘った墓穴が雪で埋り、何度も何度も雪をかき出している。この荷馬車も、実は葬式と婚礼との両方に使用する品を買いに行く序に、坊さまも呼びに行ったのだが、この吹雪ではとても坊さまは来まい。墓はまた埋ったろう。……僕達がねている頭の上で、彼等は遠慮会釈もない大声を出した。殊にさっきの青年と、馬子とが辿りつくと、話は余計盛んになった。が、僕は一向気にかけなかった。
一週間ばかり前に、この小屋の番人が蕎麦粉を送ってくれた。婚礼と葬式とがかち合ったあの寒村は、蕎麦の名産地なのである。