Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

遺族の人々も現場に赴いて、まったく手の下しようのないことを知った。かくて三日、作業を中止するに至ったのである。後髪ひかれる思いとはこのことであろう。大沢から畠山、岩茸岩、野口と、長蛇の列は蜿々と続いた。そのあゆみは遅かった。

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三日の晩、遭難者中の四人が先ず帰京した。その状況は当時の新聞紙に詳しい。

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四日、関氏の遺族八名は籠川を遡って岩茸岩付近の河原まで行き、こゝで山に向って香華をささげた。感極まったのであろう、誰かの啜り泣きをきっかけに、一同はついに声をあげて泣いたという。

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五日朝、ドンヨリと曇った雪空の下を、関氏遺族一同は大町を引上げた。停車場まで送ったもの、百瀬孝男氏を初め、大和由松、大町の案内者玉作、茂一、直吉等。

続いて大島山岳部長が帰京。晩の七時三十分の電車では近藤、山田、富田三氏および他の部員全部が引上げた。ピーッという発車の笛は、人々の胸を打った。針の木峠の下、大沢小屋の附近に埋れている四人の胸にも、この笛の音は響いたことであろう。

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大町はもとの静けさにかえった。