Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こうじょうしんぶん
工場新聞
徳永 直
Lisez 工場新聞 (こうじょうしんぶん) de 徳永 直 (とくながすなお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 771 caractères · 16 écrans
二
食堂の湯沸かし婆さんが、眼を赤くしながら、みんなに喋べっていた。恰度、ベルが鳴りはじめた。
「じゃ、皆さん」
出征者は、ガフ、ガフの帽子をまた脱ってお辞儀した。
「目出度く凱旋しとくれよ」
「身体を大事にな、元気で帰るんだよ」
友達でない者たちも、出征者についてゆきながら、廊下の終りのとこで、バンザイ、バンザイと浴せかけた。組長たちが「工場に入れ」と怒鳴って歩いてるが、皆動かなかった。
タツも、じッと見送った。
二
K煙草専売局には、工場が何十あるか、従業員が何千だか、タツにもわからなかった。
彼女が知ってるのは、刻煙草の部で『砂掃き工場』の第二工場が彼女の職場で、『葉撰部』から入ってくる『原料』を機械にかけて『霧吹部』へ廻し、それから『截刻部』の方へ廻ってゆくのだ、くらいのものだった。
朝は六時五十分に、正門がしまって、七時に仕事にかかって、九時半、正午、三時の休憩があるほかは、いつも機械の前に立ちっとおしだった。
「また『なでしこ』よ、わしゃユーウツだねぇ――」
煙草葉の入った籠を蹴飛ばしながら、相棒のおせいが笑わせた。一台の機械に三人だった。三ノ組の五ノ機械が、タツたちで、おせいに、木村ミサの三人だった。