Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こころのアンテナ

心のアンテナ

佐々木 邦

Lisez 心のアンテナ (こころのアンテナ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 973 caractères · 27 écrans

Aozora Bunko

「盛綱ほどの智恵者じゃないわ」

「ハッハヽヽ」

「冗談は兎に角、学があると義太夫を覚えないなんて仰有ると、あなたの見識にかゝわりますよ」

「何故?」

「銀二郎さんのような学のある人が玄人になってこそ、太夫の地位が向上するんでございましょう?」

「よし/\。分っている。銀二郎さん」

「はあ」

「銀の字とやりましょう、これからは」

「はあ」

「へいと言って貰います」

「へい」

「俺は厳しいので評判だ。内弟子が順繰りに逃げてしまって、今は一人もいない。あなたに辛抱が続くかな?」

「大丈夫です」

「これから五年六年、みっちり修業をしないと物になりません。苦しいことがあっても、皆自分の為めだと思うんですよ」

「へい」

「必ず一人前の太夫に仕上げて、お父さんにお礼を言って戴きます」

と鐘師匠、相手の経歴に興味を持って快く引受けた。

銀の字は才が利く。成績の悪い弟子達の続いた後だったから、目に見えて師匠の気に入った。奥さんの覚えも芽出度い。教育が矢張り物を言うのだろう。美代子さんも銀二郎君が好きだった。銀さんぐらいの忠義者はない。有らゆる用を足す上に、宿題を手伝ったり、試験の山をかけたりしてくれる。