Classiques japonais avec furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lisez 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 212 130 caractères · 422 écrans
ことのおこりは、今から百年もまえの話だが、そのお寺の付近に戦争があって、お寺は焼けてしまうし、たくさんの人が死んだ。そのとき、仏像の顔にはめこんであった宝石を、敵が持っていってしまったんだね。それから、宝石はいろいろな人の手にわたって、ヨーロッパのほうへ買いとられていった。ひじょうにねうちのある宝石だから、だれでも高い代価で買いとるのだね。
また、その戦争のときに、その部落の殿さまのお姫さまが、敵のたまにあたって死んでしまった。まだ若いきれいなお姫さまだったそうだが、殿さまが、たいへんかわいがっておいでになったばかりでなく、その部落のインド人は、このお姫さまを神さまのようにうやまった。そのだいじのお方が、敵のたまにあたって、はかなく死んでしまった。
部落のインド人たちは、この二つの悲しいできごとを、いつまでもわすれなかった。仏像の命ともいうべき白毫をうばいかえさなければならない。お姫さまのあだを討たなければならない。その二つのことが、一つにむすびついて、この宝石につきまとうのろいとなったのだ。
それはインド中でもいちばん信仰のあつい部落で、部落中のものが、その仏像を気ちがいのように信じ、うやまっていたということだ。