Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいいくろひめおろし

怪異黒姫おろし

江見 水蔭

Lisez 怪異黒姫おろし (かいいくろひめおろし) de 江見 水蔭 (えみすいいん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 963 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

白髪を後茶筌に束ねた白髯の老翁。鼠色の道服を着し、茯苓突きの金具を杖の代りにして立っていた。

「でかしたでかした。敵は大男じゃ、しかも諸国武者修業人じゃ。道場荒しの豪の者を鎌で一息に遣りおった。見事! 見事!」と老翁は賞め立てた。

「思い切って片付けました」

「油断をしたのが敵の運の尽きじゃ」

「先生、早速差上げます。印籠はこれで八十六で御座りまする。後十四で百に揃いまする」

滝之助は武道者から取った朱塗の釘貫の黒紋の印籠を老翁に手渡した。

「確かに受取った。や、人まで殺して取ってくれたか」と老翁は大喜び。

「百の数が揃いましたら、その代り霧隠れ雲隠れの秘薬の製法、御伝授下さりましょうなァ」

「や、人まで殺した執心に感じて、百までには及ばぬ。八十六でもう好い」

「でも、百の印籠から取出した薬の数々を練り合せ、それに先生御秘蔵の薬草を混ぜたのが、霧隠れ雲隠れの秘薬とやら」

「それには又それで秘事口伝が有る。や、今夜拙老の隠宅へ来なさい、何事も残らず打明けて語り聴かそう。それよりもこの屍骸じゃ。人目に触れぬ間に、埋め隠くさねば相成らぬ。林の中には薬草の根元まで掘下げた穴が幾つも有るで、その中の大きなのを少し拡げるまでじゃ。