Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
Lisez 恐怖王 (きょうふおう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 038 caractères · 133 écrans
蠢く者
「イヤ、こんなものはどうだっていいです。それより京子さんのお身体が大切だ。早く医者を呼ばなければいけません」
蘭堂は賊の手紙をポケットに仕舞いながら云った。
蠢く者
京子の傷口が癒えて病院から自邸に帰ったのは、それから一月ばかり後であった。その間大江蘭堂は、賊の危害を慮って、恋人を見舞うことさえ慎しんでいた。
鎌倉の喜多川夏子は、京子の事件を知ると、すぐ様蘭堂を訪ねて見舞を述べた。無論彼女自身も、例の入墨の生腕一件について警察の取調べを受け、少からぬ迷惑を蒙っているのだ。
「私達は三人とも、同じ敵に悩まされているのですわね。恐怖王という奴は、なんてむごたらしい人非人でしょう。私共は力を協せてあいつを防がなければなりませんわ」
彼女はそんな風に云った。又、
「これですっかり先生の秘密が分ってしまった。京子さん、あなたの愛人なのね。ね、そうでしょう。ホホホホホ」
といやらしいことも云った。
蘭堂が賊の脅迫状のことを話すと、
「マア、それで先生は病院へお見舞にいらっしゃらないのね。そして、そんな憂欝な顔をしていらっしゃるのね。お気の毒ですわ。アア、いいことがある。