Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うらみなきさつじん
恨なき殺人
宮島 資夫
Lisez 恨なき殺人 (うらみなきさつじん) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 611 caractères · 56 écrans
「どうして喧嘩をしたんだ」
「なに、あっしが祭りを見ている中から、あの宿屋の伜が人を引っ張って来ちゃ喧嘩を吹っかけるんです。うるせえから帰ろうと思って森んとこまで来ると、高田の坑夫を一人も帰すなあっと誰か怒鳴ったと思うと、あっしの周りをグルッと取り巻いて、寅の奴が一番先きに飛び出して来たんです」
「その時お前は短刀を抜いたろ」
「寅は匕首を抜いて切りかけて来たんですが、あっしは短刀がないから、煙管を出してこうやって――」と三田は煙管を逆手に持って、身構えをして見せた。
「フン、それで」
刑事が合槌を打った。
「すると寅が、アッと言って倒れたと思うと、周りにいた奴等が逃げ出したから、私も急いで逃げて来ちまったんで、ええ」と、三田は独りでうなずいた。
「そうか」と調べていた男も点頭いたが、
「お前は喧嘩するつもりで出掛けたんじゃないのか」とまた訊ねた。
「かかあの腹がでけえのに、喧嘩どこの騒ぎじゃありませんや、気晴らしに祭りを見に行ったら、宿屋の伜が音頭を取ってやった事でさ、畜生っ」と三田は口を尖らした。
「然しお前は、誰が寅を殺したんだか知っているだろう」
「寅が死んだっていうのは、明る朝聞いたこってさ、誰が切ったか知るもんですか」