Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うらみなきさつじん

恨なき殺人

宮島 資夫

Lisez 恨なき殺人 (うらみなきさつじん) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 611 caractères · 56 écrans

Aozora Bunko

とキッパリ言い放った。

「ではそれでよしとして、一寸塩子まで同行してくれ、検事もまた来ておられるから」

「ええ、行きましょう。だけど、一寸着物を着かえさせておくんなさい」と言った。三田の後ろには、刑事が三人附き添って、製図室を出て行った。

宿屋の伜というのを聞いてから、池田の頭はカッとしてしまった。矢張り彼奴がこの間のことを根に持ってした事だと思うと、全身の血が逆にめぐるような気持ちがした。

卑怯な奴は、何事も自分でしないで人を煽てるのだ。ふだんから塩子の村の者は、この山が発見されたために蒙る利益が、こちらの村にばかり落ることを猜んでいた。その感情を利用して、寅吉をそそのかしたに違いないと思った。何も知らない坑夫なんかに喧嘩を売って、人を殺したり、罪に陥したりして夫れが何になるのだと思うと、彼はその宿屋の伜を、八つ裂きにしてやりたいような気になっていた。

「若し三田が殺したとすると、喧嘩を売らせた宿屋の伜はどうなるんですか」と、池田は取調べをした男に訊いた。

「さあどうなるか、調べた上でなければ分りますまい」とその男は、冷然として答えた。池田は勝手にしろと思った。