Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あくまのもんしょう

悪魔の紋章

江戸川 乱歩

Lisez 悪魔の紋章 (あくまのもんしょう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 151 280 caractères · 301 écrans

Aozora Bunko

「イヤ、ここからは見えません。掃除人夫は門を入って右の方へ曲って行きましたから、多分勝手元の近くに置いてあるのでしょう」

「それじゃ、君は、そこで掃除人夫が何をしていたか、少しも知らない訳ですね」

「エエ、知りません。僕は掃除人夫の監督は命じられていませんからね」

刑事はひどく不機嫌であった。何をつまらないことを、クドクドと訊ねているのだと云わぬばかりである。昨夜の徹夜で、神経がいらだっているのだ。

「で、その人夫は、ここから又出て行ったのでしょうね」

博士は我慢強く、掃除人夫のことにこだわっている。一体塵芥車と昨夜の犯罪とに、どんな関係があるというのだろう。

「無論出て行きました。塵芥を運び出すのが仕事ですからね」

「その塵芥車には蓋がしてあったのですか」

「サア、どうですかね。多分蓋がしてあったと思います」

「人夫は一人でしたか」

「二人でした」

「どんな男でしたか。何か特徴はなかったですか」

そこまで問答が進むと、仏頂面で答えていた刑事の顔に、ただならぬ不安の色が現われた。博士がなぜこんなことを、根掘り葉掘り訊ねるのか、その意味がおぼろげに分って来たのだ。彼は暫らく小首をかしげて考えていたが、やがてそれを思い出したらしく、今度は真剣な調子で答えた。