Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わがじんせいかん
我が人生観
Lisez 我が人生観 (わがじんせいかん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 326 caractères · 17 écrans
由起しげ子さんの話によると、彼女の良人たる(あるいは離婚せるやを知らず)I画伯は、アイツが芥川賞になるなら、オレがなれないはずはない。アイツのことを書いて芥川賞をもらってみせる、と、小説の製作にとりかかったという話である。
大そう面白い話であるから、
「本当に芥川賞がとれるような小説ができると愉快だな。書けそうですか」
「とても利口で器用な人です。何をやっても、私よりもすぐれてますから、小説も私よりは上手にきまっています。私が芥川賞をもらったぐらいですから、もらえるにきまっています」
と、彼女はニコリともせず答えた。私はさッそく某誌の編輯者に、
「Iさんのところへ小説をもらいに行きたまえよ。面白そうな小説ができるらしいぜ」
とケシかけると、彼も大乗気で出かけた筈であるが、その後の成行については、まだ聞いていない。Iさんが大人げないと断念したのなら、まことに残念だ。芥川賞事件も殺人から民事事件に及んで、誰がワガママ身勝手であるか、ワカラズ屋は誰であったか、その足跡正体をおのずから筆の内外に叙述するとすれば、日本の文運、これによって隆盛をきたすこと明かである。