Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans

Aozora Bunko

((三畳九円))

火箸       拾銭。

餅網       拾弐銭。

ニームのつゆ杓子 拾銭。

御飯杓子     参銭。

花紙一束     弐拾銭。

肌色美顔水    弐拾八銭。

御神酒      弐拾五銭 一合。

引越し蕎麦    参拾銭  下へ。

一、壱円弐拾六銭 残金。

「心細いなあ……。」

私は鉛筆のしんで頬っぺたを突きながら、つんと鼻の高い時ちゃんの顔をこっちに向けて日記をつけた。

「炭は?」

「炭は、下の叔母さんが取りつけの所から月末払らいで取ってやるってさ。」

時ちゃんは安心したように、銀杏返えしの鬢を細い指で持ち上げて、私の脊に手を巻いた。

「大丈夫ってばさ、明日から、うんと働らくから芙美ちゃん元気を出して勉強して。浅草を止めて、日比谷あたりのカフェーなら通いでいゝだろうと思うの酒の客が多いんだって……。」

「通いだと二人とも楽しみよ、一人じゃ御飯もおいしくないね。」

私は煩雑だった今日の日を思った。

萩原さんとこのお節ちゃんに、お米も二升もらったり、画描きの溝口さんは、折角北海道から送って来たと云う、餅を風呂敷に分けてくれたり、指輪を質へ持って行ってくれたり。