Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans
山本さんは涙ぐむと、火鉢の灰をかきならしていた。
たい子さんは幸福だなあ……私は別れて間もない男の事を思った、あんなに私をなぐっていたあの男に、この山本さんの純情が十分の一でもあったら……時ちゃんはスヤスヤいびきをかいている。
「では僕帰えりますから、明日の夕方にでも来るように云って下さいませんか。」
もう二時すぎである。青年はコトコト路を鳴らして帰えって行った。たい子さんは、あの人との子供の骨を転々持って歩いていたが、どうしたろう、折れた鏝が散乱している。
十二月×日
雨がざんざん降っている。
夕方時ちゃんと二人で風呂に行く。
帰えって髪をときつけていると、飯田さん来る。
私は袖のほころびを縫いながら、カフェーでおぼえた唄を フッとうたいたくなった。
あゝ厭になってしまう。
別れてまでノコノコ女のそばへ来る位なら飯田さんもおかしい人だなあ……。
「こんなに雨が降るのに行くの……。」
たい子さんは佗しそうに、ふところ手をして私達を見た。
浅草へ来た時は夕方だった。
ざんざ降りの中を一軒一軒、時ちゃんの住み込みよさそうな家をさがして、きまったのはカフェー世界と云う家だった。