Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Lisez 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 72 671 caractères · 149 écrans
文字清 はい。(やはり身をふるわせて泣いている。)
半七 おい、おくめ。おまえがこの師匠を連れて来たんだから、一と通りのことは知っているだろう。師匠の息子がどんなことになったのだ。
おくめ 実はね、今云った和泉屋の若旦那はこのお師匠さんの息子さんですとさ。
半七 なに、和泉屋の若旦那はこの師匠の息子だと……。そりゃあおれも初耳だ。じゃあ、あの若旦那は今のおかみさんの子じゃあねえのか。
おくめ そうですとさ。
半七 ふむう。そうかえ。(かんがえている。)
(亀吉は盆に茶碗を乗せて出で、おくめと文字清の前に置く。)
亀吉 番茶でございますよ。
半七 話が少し入り組んで来たようだ。おめえは奥へ行っていろ。
亀吉 あい、あい。(奥に入る。)
半七 おい、師匠。文字清さん。和泉屋の息子の角太郎というのは、ほんとうにお前さんの子供かえ。
文字清 (顔をあげる。)はい。角太郎はわたくしの実の倅でございます。こう申したばかりではお判りになりますまいが、今から丁度二十年前のことでございます。わたくしが仲橋の近所でやはり常磐津の師匠をいたして居りますと、和泉屋の大旦那がまだ若い時分で時々遊びに来まして、自然にまあその世話になって居りますうちに、わたくしはその翌年に男の子を生みました。