Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 406 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

「通れ」

と、許し、そしてまた、

「静粛に、御普請場にて暫時待っておれ」

と、いい渡した。

彼の概算で、頭数は、ほとんど洩れなく集まった。職人どもは、仕事場に整列したが、不安と疑いに、ざわざわ囁き合っていた。

やがて藤吉郎は、一同の前に立った。唐橋の口で引っ提げていた太刀を、ここでも鞘に入れず、引っさげていた。

「騒めくなッ」

太刀を上げて、その切っ先で命じるようにいった。

「――列を正せ!」

号令である。

職人どもは、びくッとしたが、棟梁たちの顔には、せせら笑いが泛んだ。年齢からいっても、世俗的に見ても、彼らの眼からは、

(なんだこの青二才が――)

としか思えない。

その藤吉郎が、頭から自分らへ、胸を張って臨むなど、片腹痛いと思うのである。それとなお、太刀を抜いて、高圧的に出るなど、生意気な仕ぐさだ――とも反感を催したふうだった。

「一同の者へ云い渡す……」

藤吉郎は、まるで無頓着かのように、大声で云った。

「今日より不肖木下藤吉郎、君命によって、ここの御普請を承ることになった。きのうまでは山淵右近どの、奉行に就かれていたが、今日よりは木下藤吉郎が代って奉行いたす。