Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「何事か」

「勅使です」

「え。勅使」

信長に伝えると、信長も驚いて、あわてて駒から降りた。

万里小路中納言惟房と立入左京頼隆の二使は、やがてそれへ来て、叡慮を伝えた。信長は拝伏して、

「野人信長、弓矢をとるの他、能もございません。ただ父信秀の代より、久しく禁門の騒塵を憂い、御宸襟の安からぬ代を嘆じておりましたが、今日、僻地より上洛して、衛門の任にあたること、武門の誉れ、一族の欣び、これに如くものはありません」

と、謹んで奉答した。

三万の兵も、信長とひとつに、粛として、叡慮にこたえまつらんと無言のうちに誓った。――醍醐、山科、宇治方面から伏見にいたるまで、半日のうちに、尾濃の兵馬を見ない所はなくなった。

信長は、東福寺に陣し、義昭は東山の清水寺へはいった。

即日。

市中には布告が立った。

警備、巡察の手配は、最も迅かった。昼の番、菅谷九右衛門。夜の番、木下藤吉郎。ふたりが市中巡視の任に当った。

織田軍の一名の兵が、居酒屋で酒をのんだ。戦捷の兵は驕りやすいものである。鱈腹食べ酔って、

「これでいいだろう」

と、半分にも足らない小銭を抛って出て行った。

亭主が、追いかけて、