Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

摂河泉の村々や、山地へかくれた三好松永の残党や、その与党たちだった。

極く近い地では、山城の乙訓郡青龍寺の城に、岩成主税介。

高槻城には入江左近。

武庫郡の小清水には篠原右京。

富田の普門寺城には細川掃部介。

そのほか、池田の池田城に池田筑後守とか、尼ヶ崎の荒木村重とか、河内の三好下野、同笑岩入道とか、遠くは大和の信貴山の多門城に、なお蟠踞している松永弾正久秀などまで、敵地を見やれば、彼が踏破した土地や洛中洛外の面積よりは、遥かに広い地域にわたっていた。

もちろんそれらの敵は、隙さえあれば、一挙、京師をついて、軍旅の織田方を殲滅せんと、日々夜々、虚を窺っているものだった。

「尼ヶ崎の荒木村重という敵方の将が、平服にて、しかもただ一名、木下殿に会いたいとて訪ねて参られましたが、なにかご存じのあることにございましょうか」

折ふし、こんどは、藤吉郎への取次であった。

取次へは返辞もせずに、藤吉郎は信長のほうへ手をつかえた。

「ちょっと、お眼通りをいただけましょうか」

「誰に」

「私を訪ねて来た荒木村重に――でござります」

「敵の将と、そちはいつ内通していたか」

信長は微笑する。