Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans
「徳川殿に従う三河衆は、尾濃の将士に笑わるるなと、各※(二の字点、1-2-22)、腕を撫しておるそうな。われわれとても同様、三河武士におくれては名折れだ。末代にかけて恥かしい。しっかりやろうぞ」
励みあって、まだ戦場に臨まぬうちから、名と功を競っていた。
軍の方向は。
江州高島郡から若狭の熊川をこえて、越前の敦賀をさして進むのだった。行く行く、敵の砦や関を焼き立て、山また山をこえて、月のうちに、敦賀まで攻め入った。
朝倉方では、
「よも、ここまでは」
と、かなり多寡をくくっていたのである。つい半月前まで、洛中の花に、洛外の花に、うつつなく遊び暮していた信長が、にわかな軍備にかかったと早打があってもまだ、月のうちに、その旗幟を、自分の領内で見ようなどとは、夢にも思われなかったのである。
王族より出て、但馬の豪族となり、足利尊氏を扶けて、後、越前一国を領し、文明年間から、ここに根を張り拡げて、
北国随一の旗頭
と、自他共にゆるし、室町将軍の御相伴衆という位置、また、財力に豊かな点や、兵力の多数を恃んで、
(ならぶ者なき北土の名門)
と、驕っていた朝倉家であり、当主の義景であった。