Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

一擒一縦

主君の居城にも、大きな変化がその間にあった。

かねてから計画は進んでいたのであるが、地勢水利の悪い清洲をすてて、小牧山へ居城を移したことである。

城下の民衆も、みな信長について、新城の膝下へ移転し、小牧山には新しい町屋が旺んに興りつつあった。

藤吉郎を、その新城に見ると、信長は労を犒って、

「約束である。洲股城には、そのままその方が住め、禄五百貫を与えよう」

と、いった。

さらに、非常な機嫌で、主従雑談の末、それまで名乗を持たない、木下藤吉郎に、

秀吉。

という名をも与えた。

一擒一縦

築き取りにするがいい。

首尾よく工を成し遂げたらその城はおまえのものだ。

信長と云い交わした当初の約束は確かにそうだったが、竣工を告げに帰ると、

――そのまま住め。

とはいったが、与えるとはいわれなかった。

同じようなものだが、藤吉郎秀吉は、まだ一城の主たるの資格はゆるされないものと思った。

なぜならば、自分の推挙で、新たに織田家の家臣となった蜂須賀小六に対しても、

「秀吉の後見として、そちも洲股に詰めておるように」

と、命があったからである。

主君とはそうしたものか、などという不平を抱く代りに、藤吉郎は、