Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans
美濃に聞えの高い大沢治郎左衛門ほどな人物が、なんでその方ごとき者の口舌に安心して、信長に降ってくるわけがあろうぞ――とこう意外な仰せではないか」
「ムム。なるほど」
「さらにまた、仰せらるるには――鵜沼城の大沢こそは、多年のあいだ国境の将として、美濃を守りとおし、尾張を苦しめとおして来た敵門の虎だ。おそらくは、そちこそ大沢の口舌に騙かられて、不敵な彼奴に操られておるにちがいない――と、お疑いあそばしてな」
「……む、むう」
「彼を、小牧山へ長く滞留させおくことも、味方の内状を存分に探らせておくようなもの。すぐ洲股のほうへ連れ戻れ。――連れ戻った上は」
ごくと、喉のつかえたように、藤吉郎はそこで一息切って、治郎左衛門の顔を見つめた。治郎左衛門も、さすがに、やや動じた顔いろを示しながら、
――そして?
と、後の言葉を、促すように、相手の眼をみまもった。
「――申し難いが、君命でござれば、左様お聞きねがいたい。実は、洲股へ貴公をつれ戻ったら、城中に閉じこめて、治郎左衛門を斬ってしまえ。絶好な機である。抜かるな……と、かように主君より励まされて来たのでござる」
「…………」