Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans
――まず、大釜に粥を煮かせ、飢えたるものには、温かい粥を。病人には薬を。怪我人には手当を」
と注意した。
開城の日はほとんど、そうした餓鬼振舞と、施薬などに暮れてしまった。
宥わる方も、宥わられる者も、いまはおたがいに熱い眼をもち合っていた。
「――秀長」
秀吉は、義弟の羽柴秀長を呼びよせて、こう告げた。
「三木の城は、この後、そちに守りを申しつける。こうして陥した大事な一城であるぞ。心してよく守れよ」
「はい」
秀長は、重責を感じたように、首をたれた。いうまでもなく、彼は後の大和大納言秀長である。幼時は、父こそちがうが、秀吉と同じ尾張中村の茅ら屋に生れ、同じ母のひざに甘え、同じ貧苦と寒飢の中に育てられてきた骨肉である。――が今は、兄の力に励まされ引き上げられ、彼も一箇の部将として洲股、長浜以来、つねに秀吉の出陣といえば従軍していた。
この際――
秀吉が、三木城へ、弟を入れて、ここを引き払ったのは、彼の意志でなく、もっぱら官兵衛孝高の献言によるところが多かった。
秀吉としては、自身、三木城に入るつもりだったが、
(不得策です。――播磨一円を抑えるには、よろしく、姫路に拠るべしです)